小林歯科医院
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脳幹は、脳の最下層に位置し、間脳(視床、視床下部)、中脳、橋、延髄で構成されています。
また、生命活動を支配する全ての神経が集中している場所であり、呼吸や血液の循環、体温の維持など、動物が生きていく上で不可欠な機能をつかさどっています。
頸椎(首の骨)は現代医学の中で、いまだに未知な部分が多く、とりわけ頸椎と咬み合わせとの関係においては、これからの研究課題です。
第二頸椎の歯突起は、咬み合わせた時、顎が必要以上に動かないようストッパーとしての役割を果たしております。(図1)
つまり、咬み合わせからくる頭顎骨の変形、変位は、頸椎でバランスをとっているのです。 このことは、頸椎に多大な力学的な影響を与えていることに他なりません。 特に上顎の咬合平面の左右差は、蝶形骨を強く変形させます。このため、後頭骨に歪みが生じ、その歪みが頭蓋内のバランスや頸椎を崩すために、交感神経系に異常を生じ、また姿勢(頭の位置)にも影響を与えるものと考えられます。
また椎骨動脈は脳幹に向かうので、頸椎配列の異常は動脈が狭くなって血流が悪くなり、不安神経病やめまい、目のかすみ、頭痛などを引き起こします。(図2)
さらに頸椎から出た神経は、合計三対の神経節という神経の中継所を作っています。この中継所の役割は、自律神経の交感神経を脳、顔面、そして上肢と心臓に送っていて、主に脳、顔面、頭部、そして腕の血管の調節と心臓のリズムの一部を受け持っています。顔色が悪いとか、頭痛や顔面の痛みなどの症状と関係しています。(図3)
自律神経の中枢は脳幹です。末梢からの情報は自律神経の中枢である脳幹に伝えられ、それに対する脳幹からの指令によって自律神経は体の調整を行っています。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」という2種類の神経があります。これが拮抗して働くことで、体のさまざまな臓器が機能します。一般に、交感神経は興奮性に働き、自己防衛・逃避・活動の時に刺激され、エネルギーを消耗する方向に働きます。逆に副交感神経は安静時に働き、エネルギーを貯蔵するという仕組みになっています。
脳幹は、@自律神経系、A免疫系、B脊髄・筋肉系、C内分泌系の4つのしくみ全てに関係しています。そして、それぞれの働きに関与し、コントロールセンターとして機能しています。したがって、脳幹が適切な指令を出していれば、 病気になりにくい状態が維持されます。
咀嚼筋は脳神経を直接刺激し、特に大脳基底核(大脳の奥深くに存在する複数の核をまとめて大脳基底核という)に働きかけています。口は食事のためにだけあるのではなく、いつも全身の筋肉の緊張状態と深く関係し、姿勢制御の要になっているのです。
歯の咬み合わせが低くなると咀嚼筋は短くなります。しかし、低くなった距離だけ多く収縮しなければ噛むことができないため、脳は多くの信号を受け、命令を出します。この忙しい脳の活動こそ、無意識的に表れる体内ストレスとなります。
咬合ストレスは生体内部から生みだされる力であり、生体への影響についても懸念されています。
BBOとはBio(生体)、Balanced(バランス)、Occlusion(咬合)の頭文字を取った略称で、BBO咬合理論とは、頭蓋の支点や第二頸椎を顎運動の中心とした咬合理論のことをいいます。 咬み合わせによって生体(全身)の正しい平衡と調和を取り戻そうという理論です。
当医院では、咬み合わせの調整だけではなく、全身のバランスを考慮した治療方法を実践しています。